私が天ぷら屋に通う理由
天ぷらの歴史を知っていますか?
日本に天ぷらの調理法が伝わったのは室町時代
鉄砲の伝来とともに"南蛮料理"としてポルトガルから伝わったとされ、ポルトガル語の「テンポーラ(temporas)」/四季に行う斎日」が語源という説があるそう
かつては江戸の料理だった天ぷらが日本全国で食べられるようになったのは、大正12年(1923年)に起こった関東大震災がきっかけといわれており、
震災で職を失った職人たちが日本各地に移り住み、東西の職人たちが交流することで、江戸天ぷらが全国に広まったとのこと
いやはや、"災い転じて福をなす"とはまさにこのことなんだろうか
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そんな恩恵を受けた私は今天ぷら屋のカウンターに座っている
ここは大阪は上本町6丁目
"天ぷら いちば"
香川出身のご主人が同郷の奥様と一緒になされているこのお店はカウンター席のみとなっており
子供連れの入店は少し難しい気もするが、落ち着いた雰囲気で入りやすくどこか安心感を覚える
麦芽炭酸飲料で喉を潤わせながらコース料理を注文
まずは刺身
寒鰤とサーモン
適度に脂が乗っており舌でとろける
野菜のピクルス
自家製のピクルスは程よい酸味と甘みでいつまでもチビチビといただきたくなる
さてラインナップを
天ぷらなんだもの
日本食を少しだけいただきます
エビ
もちろん尻尾までサクサク
テーブルにはカレー風味やピンク岩塩など数種類の塩が置いてあり、どれをつけようか迷うが
大将がオススメの食べ方を都度教えてくれるので有難い
川鶴(香川)
柿の天ぷら
もうデザートか、まぁ美味しかったから良し
なんてのも束の間
赤身と大葉の天ぷら
まだまだパーティは続きそうだ
黒牛(和歌山)
たらこ
これもいい塩梅でサクサク
どうしてこんなにサクサクしてるのか
なんでもこのお店は揚げ油に"オリーブオイル"を使用しているとのこと
オリーブオイルで揚げることで水分をカラッと飛ばしサクサクを生み出すことができるとか
しいたけ
さく、ジュワー
口内の熱傷はこの際どうだってよくなる
龍力(兵庫)
アスパラ
このタイミングでアスパラとは大将、空気が読めすぎている
雲丹の海苔巻
磯にいるこいつらの相性が悪いわけがない
最後は天丼で締め
卵は半熟、お察しの通りです
大満足の宴であった
ところで私は左利き、サウスポーなのだが
お店で私が左利きということを察し、さっと箸の向きを変えていただけたり、寿司の置く向きを変えていただけたり
細かな気配りの効いたお店に出会うととても嬉しい気持ちになる
いちばさんもまた、すごく気配りの効く素敵なお店であり
こんなお店に出会えたウーロンは幸せである
・落ち着いた雰囲気
・感じの良い大将と素敵な奥さん
・オリーブオイルでヘルシー
・大葉や海藻でビタミンミネラル
・魚でタンパク質
うん、健康的である
もちろん天ぷらもめちゃ旨なこの店を
ヘルスケアとして、またメンタルケアとして有効だと心底訴えお勧めしたい
(あくまで個人の見解である)